ドイツで貿易に携わるとたびたび耳にする「KW(カレンダーウィーク)」の概念。知ってしまえば大きな問題ではないものの、初見では中々混乱することの多い本定義を解説します。
英語 Calendar Week
日本語 カレンダーウィーク
ドイツ語 Kalenderwoche (KW)
解説
1年を7日(1週間刻み)でカウントした週番号を指し示します。2023年の例でいうと、1月1日は日曜日で前年の繰り越しのためKW52となり、1月2日(月)から始まる7日間が「KW1」として数えられます。続いて、1月9日(月)から始まる7日間がKW2、1月16日(月)から始まる7日間がKW3、といった具合で、2023年最後の週である12月25日~12月31日がKW52となります。
このKWという概念、日本ではあまり見かけない表記方法ですがドイツのビジネスシーンでは多用され、特に製造工程やコンテナの出荷予定などを週単位で指し示す際に用いられます。例えば「納品予定 – KW18」と書かれていたら、上記のルールに則って「5月1日~5月7日」の間に納品される、ということが分かるわけです。
ETA(Estimated Time of Arrival)や特定のミーティングのように、ピンポイントで日時の情報が必要になる場合は別ですが、上記の製造予定や工程表、休暇表のように、漠然と「この週のうち」といったかたちでスケジュールを管理する場合、ドイツではKW表記が用いられやすいと言えます。