日本からドイツ就職➄ ドイツ企業応募の方法と応募先の調べ方

2020-03-30 | タグ:

前回のコラムでは、ドイツ渡航後の書類手続きに関してまとめました。具体的には、住民票登録、ビザ申請、銀行口座開設および免許証の書き換えが必要になります。

今回は、ドイツ渡航後に実際に就職活動を進めるうえで、どのようなソースを活用できるのかについてまとめていきたいと思います。

ドイツで就職活動する際のソース:情報収集

ドイツでは日本のような新卒一括採用文化が一般的でないため、仕事を探す場合、各企業サイトを訪ねるか、就職活動向けのメッセ(情報交換会)などに出席する等して、自ら地道に情報収集を行っていく必要があります。

ドイツの大学、大学院などに在籍すると、年に1~2回ほど企業説明会が社内で実施されるため、それらに参加することで、給与水準や応募の仕方、必要とされる語学力の水準など、いわゆる「相場観」が身についてきます。

応募回数 アドバイス 検索方法 抱えている求人案件の数
転職総合ウェブサイト 企業ごとに、何度も なし 容易 多い
企業サイト(またはLinkedIn等) 企業ごとに、何度も なし 複雑 企業内のポジションごと
転職エージェント 一回 あり 案件の情報は開示されず 普通
知人の紹介 人脈による あり 人脈による 人脈による
大学構内の張り紙 企業ごとに、何度も なし 容易 少ない

 

こうした各ソースの詳細に関しては、以下のパラグラフで解説していきます。

また、以前のコラムでも紹介したようにドイツでの就職を目論む場合、必要となる応募要件は「語学力」と「過去の実務経験」です。以下のテーブルを見れば、ドイツで就職する場合、具体的にどの会社群でどのような応募要件が求められているかが見て取れます。

応募要件 ドイツ企業 在独日系企業

(総合職)

在独日系企業

(アシスタント職)

英語力 B2~C1 B2~C1 B1~C1
ドイツ語力 B2~C1 B2~C1(マストではないケースもあり) マストではないケースが多い
大学時代の成績 勘案される(GPAで3.0以上が魅力的) やや勘案される あまり勘案されない
大学時代の専攻科目 勘案される あまり勘案されない あまり勘案されない
過去の職務経験 重要 やや重要 あまり重要ではない

 

そのため、自分の要件を確認しつつ、適した応募群を見定めて情報収集をしていくのが、効率の良いやり方になります。

リクルートサイトによる応募

一般的な応募方法の一つは、日本で言うリクナビやマイナビのように、自身でウェブサイト上の求人を介して、自身で条件にあいそうな企業を探し、応募するやり方です。

例えば、以下のようなサイトがドイツでは大手のリクルートサイトで、この中から、自身のスキルや学歴、語学力などでフィルターをかけ、ポジションを発掘していく形になります。

後述するリクルーターを通じた応募方法との最大の違いは、リクルートサイトを通じて応募する場合、履歴書やカバーレターのチェック、面接の準備、担当者とのやり取りなどを、全て自力で行う必要がある点です。

また、リクルーターを通じての転職と違い、様々な情報が掲載されているため、自身で取捨選択をし、どの会社に応募するべきなのかを見定めなくてはいけません。

就職・転職エージェントを通じた応募

当社、Career Managementのようなエージェントを通じた応募も、ドイツにおける就職・転職では一般的です。

メリットとしては、上述の就職サイトのように、自身で無数の情報の中から適した企業を探し当てる必要がなく、転職エージェントとの面談を通じ、すでに転職リクルーター側でスクリーニングをした案件を紹介してもらえるところのあります。

また、ドイツでの就職に自信がない場合でも、コンサルを通じて面接時のドイツ語(英語)での受け答え等、アドバイスをもらえる会社も存在します。

デメリットとしては、ドイツの転職市場に出回っているすべての案件を網羅しているわけではない、という点です。そのため、上述のような就職サイトの合わせ技で就職活動を行ってみるのも一つの手です。

企業サイトからの直接の応募

すでに頭の中に具体的な企業名がある場合、その会社のHPを訪れると採用向けWebページが公開されています。特に大企業の場合、年に何百人もの応募を行うため、部署ごとに採用のページが設けられていたり、一つの会社内だけで多くのポジションが存在しています。

ただし、こうした企業のHPから応募する場合、担当者の顔が見えにくく、上述の転職エージェントを通じた採用方法と比べるとかなり「デジタル」なやり方になることが否めません。つまり、履歴書やカバーレターに書かれた数字や実績が物を言う世界になってきます。

大学構内の求人張り紙など

ドイツにあっても、アナログな求人方法が根強く残っています。居住都市の大学、専門大学などの構内を訪れてみると、地元企業の求人広告などが貼られており、これらも就職の際のソースにすることが可能です。

特に、インターネット上で求人広告を掲載しているのはドイツの中でも大手であることが多く、選考プロセスも複雑で、応募に時間がかかることも少なくありません。一方で、こうしたアナログな手段で行われている(特に地元中小企業などの)採用案件は、競争率も比較的低く、穴場であるケースが多いでしょう。

ただし一般的に、こうした大学内の求人貼り紙は、その大学に通う学生をターゲットにしていることが多く、外部者が応募して興味を示されるかどうかは各案件によりけりです。

知人などによる紹介

最後に、Vitamin Bとして知られるいわゆる「人づて」の職の紹介です(「B」はBeziehungの頭文字)。以下のリサーチが示す通り、少なくない割合のドイツ人が、人づてに職を得ています。

Vor Jahren schon zeigte eine Studie der EU-Kommission: Rund ein Drittel aller europäischen Arbeitnehmer zwischen 16 und 29 Jahren finden ihre Jobs über persönliche Kontakte「16歳から29歳までのヨーロッパ人のうち、3人に1人は人づてに職を得ている」

(Quotation: Karrierebibel)

ただし、こうした人づてに職を得る場合、すでにドイツで人脈などが構築されていることが前提となり、就活目的でドイツに来た、という場合にはこの人脈を活用しての就職活動は難しいかもしれません。

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