国際的な貿易実務に携わるうえで重要なコンテナの理解。大きさや製品カテゴリなど、異なるコンテナ種類があることを知っていますか?

英語     Container

日本語    コンテナ

ドイツ語   Container

 解説

ドイツにおけるContainerの解釈は、ISO規格に則ったコンテナとなり、世界の海上輸送界共通のものとなります。用途によって様々な種類がありますが、一般的には縦の長さが20フィート(6m程度)の「20フィートコンテナ(20 Fuß Container)」か、縦の長さが40フィート(12m程度)の「40フィートコンテナ(40 Fuß Container)」が用いられることが多いでしょう。

コンテナの積載方法には、FLC(Full Container Load)かLCL(Less than Container Load)という区分けがあり、前者はコンテナを丸々一社が借り切って利用する方法、後者は混載便と言ってコンテナに様々な企業の貨物を乗せる方法です。

どの大きさのコンテナをどのような積載方法で利用するかの判断は、度々、生産部門、物流部やロジスティック部、営業社員や顧客の要望等と擦り合わせる必要があることから、ドイツの貿易実務の中でカギとなることが少なくありません。例えばOEM生産物の場合、保管の手間がかからないように基本的には生産物全てコンテナに載せて出荷したいため、生産量がコンテナに積載される量以下に納まるかを計算する必要があります。一つのコンテナに積載できる製品量は製品の重さやパレットの数に左右されますが、基本的には社内で統一された表のようなものが用意されているはずです。

一度コンテナに積まれてしまった積み荷のキャンセルや変更は、積み下ろしにかかる人件費以外に、パッキングリストなどの書類の再発行など事務的な手間が嵩むため、ドイツ社会において忌避されるきらいがあります。そのため、口頭確認や口約束ではなく、社内の該当部署や顧客との注文確認(Order Confirmation)が確約してから積み荷作業に進むべきでしょう。