結論から言うと、30代が海外で仕事を見つける際には、20代や40代よりも「やりやすい」ことが多いです。海外就職市場では「実践経験」が物を言うため、語学力が同レベルであれば単純に10代~20代よりもチャンスがあると言えるからです。また、日本のように年齢制限が設けられている求人も少ないメリットがあります。
もっとも、仕事を見つけて「終わり」ではないのが海外就職の難しいところ。異文化への適応能力や日常生活、求める給与水準をなどの要素を積み重ねていくと、意外と難しい側面が見えてくるのです。
30代での海外就職が難しいと言われる理由はどこにあるのか、そしてどんな人が向いているのか、毎年100人以上の日本人の海外就職を斡旋している当社の経験に基づき、一挙に解説していきます!
30代の海外就職事情
当社調べによると、ドイツに海外就職した日本人のうち36.5%が30代での就職となり、20代に次いで高い割合を占めています。
他国に関しては特定のデータが無いものの、おおよそ似たような数値であることが予想されます。
海外就職においては、年齢がネックになることはほとんどない分、メリットになることもありません。「候補者としての魅力」を「数値」で見せる必要があり、20代でいかに実績を積み重ねてきたかが海外就職成功のカギとなります。
もちろん中には、未経験から海外就職する30代のケースもありますが、その場合未経験として給与も新卒テーブルからのスタートとなります。少なくとも日本にいた時と同水準か、それ以上の給与水準を狙うのであれば上記の条件を満たしている必要があります。
30代の海外就職が難しい理由5つ
では逆に、30代での海外就職が難しい、後悔に陥りやすい原因にはどんなものがあるのでしょうか?
10代・20代と比較し、30代の海外就職が難しいと言われる一番の理由がこの不可逆性でしょう。10代・20代であれば仮に海外就職に失敗しても日本に帰国したり、別の国に移住する道が残されています。しかし、30代で海外就職にチャレンジし、失敗した際のダメージは少なくありません。
特に、31歳からはワーホリビザも使用できなくなるため、文字通り「チャレンジング」な海外就職となります。
年齢とともに異文化への適応力は衰えてくるもの。以前住んだことのある国ならともかく、初めて訪れる国にゼロから適合していくことは困難も多いと言えるでしょう。チケットの買い方から病院の予約の取り方まで、今まで培った社会常識が通用しない世界で生き抜くことは心身に負荷を与えていくことでしょう。
また旅行ではなく、仕事をしながら日々生活していくため、異文化に適合できないとプライベートでも仕事場でも疲弊し、限界を迎えてしまうことがあります。
本人はともかく、家族(配偶者や子供)が帯同の場合、なおさらその適応には不確定要素が付きまといます。帯同者は現地のコミュニティに溶け込めるのか、病院などに通えるのか、いじめられたりしないか、等々。
また、独身だったとしても現地でのパートナー探しは文化や言語の障壁もあり、簡単ではないケースが多いと言えるでしょう。
10代~20代の場合、自身の経験の少なさから給与水準が低くても受け入れられることが多いですが、30代となると(家族帯同となると更に)日本で得ていた給与水準が身に沁みついてしまっているので、中々生活のグレードを落とせるものではありません。
一方で、海外就職の際は過去の日本での実績が低く見積もられることが多いため、どうしても自身の求める給与水準とオファーとの間に乖離が見られる傾向があります。
日本で積み重ねてきた実績やキャリアは、日本の社会で通用するものであっても、海外で通用するものであるとは限りません。代表的なところでは「営業」。日本でバリバリの営業マンだったとしても、そのやり方が海外のコンテキストで通用するかどうかは別問題です。
特に30代となると、右も左も分からない新卒ではないため、良くも悪くも自分の仕事スタイルが確立されていることでしょう。それを変えてまで現地に適合できる人材は意外にも少ないとされています。
30代の海外就職がおススメの理由5つ
ネガティブな部分だけではありません。10・20代や40代以降と比べて、30代で海外就職することのメリットも考察していきましょう。
30代は社会人としての経験値が十分に蓄積されている時期。海外の企業では即戦力が重視されるため、培ってきた専門スキルやマネジメント経験が高く評価され、採用確率が高まると言えます。
特定の市場や業界に対して専門知識を持ち、管理職経験のあるようなビジネスパーソンとして脂ののった人材はどこの国でも重宝される傾向にあり、良い待遇で迎えられるチャンスがあると言えるでしょう。
年齢とともに異文化への適合性は失われていく一方、30代は10・20代の柔軟性と、40・50代の持つ精神的安定性の双方を備えるケースが多いと言えます。
見るもの触れるものなんでも吸収できる若いころに比べて確かに適合する際の難易度は上がるかも知れませんが、30代で渡米して成功したメジャーリーガーの例が示す通り、適合のための努力を怠らなければ十分に対応は可能と言えます。
肉体面において、30代で最盛期を迎える人も少ないことでしょう。慣れていない食事や気候・・・海外移住は病気にならない強い体を備えているかどうかという、体力勝負になるところがあります。まだまだ壮健な30代の肉体で海外キャリアをスタートできる場合、大きなアドバンテージとなるでしょう。
企業や国によっては日本での実績は低く見積もられる傾向にありますが、やはり実績と専門性を買われての採用となることが多いため、10・20代よりも高値で給与のオファーを貰えるケースが多いと言えます。
生活グレードも大学を出たばかりの新卒水準ではなく、広めの住居と自動車が身近である生活から始められると考えると、こうした実績を身に着けた30代での海外就職は理想的なタイミングともいえることでしょう。
人によってそのライフプランは大きく異なりますが、家族・教育・ローンなどの制約や、転職市場の年齢的ハードルが高くなる40代以降と異なり、30代はまだ柔軟にチャレンジできる最後のタイミングであるとみなされます。
また、日本の会社の中には一度海外で就職を経験し帰国した人材を積極的に採用しているところが少なくありません。こうした帰国後のリスク後のリスクヘッジを考えると、「海外経験」をキャリア資産として積み上げやすい30代での渡航は絶好のチャンスと捉えても良いかもしれません。
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