2021年現在、ドイツに進出する日系企業の数は1500を超え、その中の500社は、デュッセルドルフ、またその近辺に居を設けています。

戦後間もないころから日系企業の進出が相次ぎ、今では「日系企業のお膝元」として発展を遂げたデュッセルドルフですが、一体どんな町なのでしょうか?

今回は、ヨーロッパでも有数の日本人にとって馴染みやすい街、デュッセルドルフでの仕事と生活に焦点を当てて紹介していきます。

デュッセルドルフってどんな町?

ドイツ有数の産業地帯、NRW(ノルトライン=ヴェストファーレン)州の州都として発展を遂げたデュッセルドルフは、おおよそ60万人の人口を抱える一大都市圏です。

これは、ドイツの都市としては8位の人口規模で、特に経済発展目覚ましく、ドイツでも有数の「高所得」エリアとして数えられています。

特徴としては、NRW州の州都として、ドイツ企業のみならず多くの外資系企業が拠点を設けるほか、ドイツの中でも比較的高い外国人比率を保っています。

後述のように、欧州随一の日本人街を形成するほか、5000人を超えるギリシャ、ロシア、トルコ、ポーランド国籍者が滞在しています。人口統計では全体の20%近くが外国人で、国際色豊か、異文化に対して寛容だということができます。

そうした経済的、文化的魅力によって、デュッセルドルフは欧州でもトップに入る「居住に適した都市」の一つに数えられています。

デュッセルドルフと日本

上述のように、ライン川沿いの経済拠点として発展を遂げたデュッセルドルフには、早くから日系企業が進出を開始したため、現在ではデュッセルドルフは「Little Tokyo」「Japan am Rhein (ライン川の日本)」と形容されるほど、日本人にとって親しみやすい街の一つに数えられています。

2019年現在、デュッセルドルフに居を構える日本人の数は5,000~6,000人程度とされ、日系企業駐在員の他、ワーキングホリデー、留学生、現地採用で働く人など、多種多様な日本人グループ色を見せています。

市内の各所には日本ゆかりの建築物やレストランが立ち並び、「日本式庭園」「日本式スパ」など、その他欧州の都市ではあまり見られないようなものも散見できます。

Düsseldorfにある日本式庭園

毎年5月に行われる「Japan-Tag」というイベントには、毎年100万人近い旅行客がヨーロッパ各国から訪れ、ヨーロッパでの日本文化の啓蒙と現地の集客に一役買っています。

Japan-Tagを締めくくる花火

こうした背景から、デュッセルドルフはヨーロッパ・ドイツでの就職を目指す日本人・その他のアジア人にとっても非常に人気が高く、当社でも毎年多くの応募者を紹介しています。

デュッセルドルフでの仕事生活について

さて、こうした欧州とアジアの文化の入り混じる多文化都市デュッセルドルフで実際に仕事を行うとすると、どのような生活が待っているのでしょうか。

29歳でドイツに渡り、デュッセルドルフの日系企業に現地就職した田中さん(仮名)は、デュッセルドルフでの仕事生活を「日々冒険心をくすぐられる一方で、週末は実家にいるような安心感を覚える」と形容します。

Immarmann通りの様子

„もともと僕は東京出身で、便利な生活に慣れてしまっていましたが、デュッセルドルフはドイツには珍しく遅くまで営業してるコンビニや日本居酒屋もあって、さながら日本にいるみたいで暮らすのに不便しませんね。その一方で、様々な国の企業との折衝があり、毎日海外旅行しているような気分です“

特に、デュッセルドルフの大通り、イマーマン通りには、まさに所狭しと居酒屋が立ち並び、日本人駐在員や現地採用者の憩いの場として活用されるだけでなく、ドイツ人などのデートスポット、団欒スポットとしても人気です。

26歳でドイツに移住、現在デュッセルドルフの日系企業で活躍する柏木さん(仮名)も、こうした国際都市デュッセルドルフの魅力に惹かれた人間の一人です。

„ドイツ移住直後は、別の都市に住んでいたんですけど、あまり住みよくなくて、大変な思いのほうが多かったです。その点、デュッセルドルフは、街のドイツ人もいい意味で「外国人慣れ」していて、差別とか少ないように思えますね、割と簡単にドイツ人の友達ができます“

こうした、東洋文化と西洋文化が絶妙に混ざり合った国際都市デュッセルドルフでの仕事生活は、まさに日本の心地よさと海外就職の冒険心を同時に満たしたい人にぴったりのユートピアかも知れません。

デュッセルドルフでの採用案件については、以下を参照ください。