なぜ多くの日本人がドイツで就職するのか?最も多いのは意外なあの理由!

2020-08-31 | タグ:

労働環境の良い国と知られるドイツ。ワーキングホリデービザや年金協定などの助けもあり、ドイツで現地就職する日本人の数は少なくありません。

そんなドイツ現地就職の決め手となる理由は一旦何でしょうか?調査によると(Career Management, 2020年調べ)、日本人がドイツに転職する理由で最も多くあげられるのは「仕事の専門知識を身につけたかった」です。

以下、条件が良かった、以前ドイツに住んだことがあった、労働環境が良い、プライベートの理由、と続きます。

実際に、こうした理由の裏付けとなるものはあるのでしょうか。以下の記事で、詳しく解説を行なっていきます。

専門知識を身につけるため

上記の通り、ドイツに就職する日本人の最も多い理由に「専門知識を身につけるため」が挙げられます。

ドイツは徹底した「プロフェッショナル育成型」の社会として成り立っており、一度社会人として働くと、否が応でもその道のプロフェッショナルとして生きることを選択させられます。

これは良くも悪くも、文系→総合職、というざっくりとした分け方をする日本の「ジェネラリスト育成型」の会社方針とは根本から異なり、大学を卒業した時点で、人事なら人事、総務なら総務、物流なら物流と、それぞれの道を究めるためのキャリアがスタートするわけです。

日本ではいわゆる「総合職」として様々な分野を広く浅く身につけていた日本人がドイツに来ると、就職先がドイツ企業か日系企業かで異なりますが、以下のような声を耳にします。

私はドイツに来る前は日本で営業として仕事をしていましたが、実はこれはドイツに来ると「日本市場のプロフェッショナル」と見られることを意味します。日本の市場を知悉しているドイツに住む日本人は、ドイツに拠点を構える企業から見たら十分に専門性を持つ人材として認められるのです(30代男性、ドイツ企業就職)

日本では営業でしたが、ドイツの日系企業で働くと役割が異なります。やることは現地ドイツ企業への法人営業や、物流のコントロール、現地ドイツ人のマネジメントなど、いわゆる「日系企業の国際事業」に深化した仕事をやることになります(20代男性、在独日系企業就職)

こうした専門性の習得は、今まで「ジェネラリスト」として漠然とキャリアアップを行ってきた人々に魅力的に映ります。一つの分野に特化するということは、将来的に日本のみならず、世界各国のどこでもキャリアのチャンスが待ち受けていることを示すのです。

一番良い条件でオファーが来たから

「専門性を身につけたい」というのは、総合職として企業に就職し、数年勤めたいわば「20代後半~30代前半」の転職者に多くあげられる理由です。

一方で、30代後半~40代で多くあげられる理由が「ドイツの企業から一番良い条件でオファーがきた」というものです。

例えば、日本である程度の仕事の成果のある管理職の年齢になってくると、海外駐在歴や海外との折衝歴が買われて海外での就職のチャンスが出てくることがあります。

様々な国を比較した時、ドイツの給与水準、職務のやりがいなどは他国に比べて非常に有利な条件にあり、そのため「特にドイツが良かったというわけではないが、条件が最もよかったのでドイツにした」という転職者の数に結び付いています。

給与水準を見ると、日系企業とドイツ企業とでは全体的にドイツ企業のほうが高水準です。ただし、駐在として来ると様々な手当てがつきますし福利厚生も異なるので一概に比較はできませんが、私の場合ドイツに転職して少しだけ手取りは上がりました(30代女性、ドイツ企業就職)

元々、海外での転職というものを視野に入れていました。色々な国を調べれば調べるほど、ドイツの労働環境や給与水準、仕事の安定性等良い部分が際立って見えました(30代 男性、在独日系企業就職)

ドイツに滞在したことがあったから

続いてドイツを選んだ人に多かった理由が「以前ドイツに滞在したことがあったから」というものです。これには、過去の駐在、インターン、交換留学やワーホリなどが含まれます。

特に元々ドイツに滞在歴のある人は、なんらかの理由でドイツと接点がある傾向にあります。専攻がドイツ語だった、ドイツに憧れた、ドイツ人のパートナーがいた等で、こうした理由の延長線上に「ドイツに住んでみて良かったので、ドイツで転職した」という理由が上がってきます。

ただし、注意が必要なのはあくまで「旅行や留学」として滞在するドイツと、就職の場としてのドイツが持つ性格は異なるという点です。留学時代には楽しく生活できていても、実際に就職してみて文化の違いを再認識し、やはり水が合わず日本に戻るという人も少なくありません。

元々大学時代に交換留学でドイツに滞在していました。その際にドイツの文化や街並みに惹かれた、というのが正直な理由です(30代女性、在独日系企業就職)

労働環境が良いから

先進国の中でも常にトップテンに挙げられるドイツの労働環境。有給や育休の取りやすさ、ワークライフバランス、一日の残業の少なさなど、多くの点から鑑みてドイツでの仕事を魅力的に感じる日本人が増えています。

実際に、ドイツに就職した日本人にアンケートを行ったところ、日本での仕事環境と比較し、ほぼすべての転職者が「有給が増えた」という回答を行い、そのうちの半分以上は「年に15日以上有給が増えた」と答えています。

こうした労働環境の良さは、特に家族との時間を大事にするドイツ人の社会性を反映しており、日本のように「有給の日数はあっても申請しずらい」ということは無く、実際に同僚のドイツ人も有給を取る際は快く送り出してくれる傾向にあります。

日本での生活と比較すると、ドイツでの生活のほうがやはり家族と過ごせる時間は増えました。残業時間以外にも、同僚や得意先との飲み会が少ないのが非常に大きいかと思います(40代男性、在独日系企業就職)

配偶者など、プライベート上の理由

最後に挙げられるのが、配偶者の仕事の都合でドイツに引っ越しをし、そこで仕事を見つける必要があったというものです。

特に、ドイツ人と結婚した場合、あるいは配偶者がドイツに移住しそこで仕事を見つけなくてはいけなくなった場合などが挙げられます。

そういった場合、ドイツ語やドイツ文化の素養がなくドイツに渡ることもあるため、日本ですでに仕事経験のある人にとっては、在独日系企業での仕事(営業やさまざまな事務職等)は良い選択肢の一つとなります。

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