意外と知らない日本とは違うドイツの生活タブー7選

2021-04-26 | タグ:

日本に数多くのタブーや暗黙の了解が存在するように、ドイツにも多くのタブーが存在します。タブーというのは習慣よりも拘束力が強く、それを破ると強く批判させることさえあります。日本では土足で住宅に入ることはタブーですし、例えば牛の保有数で財力が決まる国では、「何頭飼っていますか?」という質問は「年収いくらですか?」と聞くのと同じでタブーとされています。世界には日本人にとって信じがたいタブーが実在し、ドイツも例外ではありません。

タブーというのは、決して法的効力があるわけではなく、それを破ったとしても逮捕されたり罰金が発生したりするものではありません。しかし、相手を著しく不快にさせる可能性のある不文律ルールです。今回の記事で取り上げる日本とは違うドイツのタブーを把握しておくと、不要なトラブルを回避できるでしょう。

日曜日に掃除機をかける

ドイツでは、基本的に日曜日は完全な休日と認識されています。多くの商店が閉まり、ドイツ人も休むための日として時間を過ごします。ホームパーティーを開いたり大音量で音楽をかけたり、掃除機をかけたりすると、隣人から注意を受けるかもしれません。

また、平日でも13時から15時は安静時(Ruhezeit)として静かにする習慣があります。音が出るDIYや掃除機、楽器の演奏は、この時間を避けるのが無難です。安静時に関しては徐々に古い習慣と化してきていますが、それでも多くの賃貸契約書に記載があるほどお馴染みのルールで、安静時と日曜日に騒音が出る行為はタブーとされています。

大声で店員を呼ぶ

日本では店員を呼ぶときに「すみませーん」と声を張り上げることも多々ありますが、ドイツでは非常識な行為になってしまいます。目が合うの待つか、手を挙げて店員が気づくのを待つか、近くを通りかかったときに声をかけるかの3択です。
どうしても急いでいるときは、店員のところまで直接歩いて行き、声をかけます。姿すら見えないような位置にいる店員に対して大声で呼ぶような行為は、悪い意味で周囲の注目を浴びてしまいますので避けましょう。

日本人は、日本の素晴らしい接客サービスに慣れていて、ドイツのウェイターが『手際が悪い』、『作業が遅い』と感じる経験をする人が多いです。これは能力の差では決してなく、意識や習慣の違いによる差です。しかし、現実としてサービスが日本よりルーズなドイツでは、注文も会計も『基本時間がかかるもの』という理解で余裕を持ってプランしましょう。

手を挙げるときは全指先を伸ばしてはいけない

5本すべての指をピンと伸ばして手を挙げるのはドイツでは完全なタブーです。理由は、ヒトラーの演説時のジェスチャーと重なるからです。ドイツ人は第二次世界大戦時にナチスが行ったことに対して巨大な自責の念を持っています。ですので、片手をピンと伸ばすことは当時を彷彿させるためNGなのです。代わりにドイツ人は、下図のように人差し指だけ伸ばした形で手を上げます。語学学校で発言をしたいとき、タクシーを呼ぶとき、レストランで店員を呼ぶ時も、指先の形は意識しましょう。

自転車道の歩行は避ける

ドイツでは中距離以上の移動でも当たり前のように自転車が使用されます。自転車で通勤する人の数も圧倒的に多く、ドイツでよく乗られる自転車は、日本の一般的な軽快車(ママチャリ)よりも圧倒的にスピードが出るので、自転車道の整備が遥かに進んでいます。

自転車道は、歩道とは別に車道内に用意されている場合と、歩道内に用意されている場合の2パターンあります。後者の場合、日本と同じ感覚で歩道と思い込みうっかり自転車道を歩いていると、事故に繋がりかねません。衝突までしなくても、自転車走行者に睨まれたり注意されるような出来事も頻発します。

思いつきで訪問する

ドイツ人は計画を立てるのを好む人々です。週末の予定など友人と遊ぶ予定ですらしっかり数日前、数週間前から計画することも少なくありません。逆を言えば、突然の訪問を敬遠する傾向にあります。仮にいきなり知人の家を訪問して「これからビールでも一杯どう?」と気軽に誘うと、人の立場で物事を考えられない人だと思われてしまうかもしれません。
「仕事終わって家に帰り、これからご飯の支度をして食べて、少しチルする時間も必要なのに、そういった想像ができない人なのか…」

誕生日を事前に祝う

ドイツ人はあまり迷信を信じるタイプではないですが、数少ない迷信の一つが『誕生日を事前に祝うと不幸をもたらす』です。例えば友人と食事に行って22時頃解散するときに、「そういえば明日誕生日だったおね。おめでとう!」と声をかけようものなら、確実に「ちょっと待った」の突っ込みが入るでしょう。事前ではなく、当日が事後に祝辞を述べるのが常識であり、事前の祝福はタブーです。

チップを払わない

ドイツでは一般的にレストランやカフェで食事をしたら、代金の10%をチップとして支払うのが暗黙の了解として存在します。このチップは、店員のサービスに対してです。日本人の感覚だと、レシート上の総額はサービス込みの価格ですが、ドイツではどちらかと言うとレシート上の代金は料理やドリンクに対しての料金で、チップは店員が厨房からテーブルへ持ってくるサービスに対してという認識です。要するに、よほど悪いサービスでない限りチップは出すべきということになります。よくある解釈の違いを以下にあげます。

  • 不正解:普通以上のサービスをしたらからチップをあげよう。
  • 正解1:普通のサービスをしてくれたからチップをあげる。
  • 正解2:最悪のサービスではなかったからチップを少しあげよう。

正解1と2の基準でチップを出すようにすれば、自分がタブー違反の客になる心配はありません。

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