[ドイツで面接3] 在独日系企業の就職面接で実際に聞かれることは?

2019-06-11 | タグ:

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日本における転職と同様、ドイツにおける日系企業での面接でも、ある程度テンプレートになっている質問項目というものが存在します。

それらの質問を想定し、回答を予め考えておくのといないのでは、やはり面接時のパフォーマンスに影響がでてきます。

今回は、そうした面接前に知っておきたい日系企業での面接に関する質問項目について解説していきます。

在独日系企業の面接で聞かれることと質問の意図

企業側にとっての面接の目的は、限られた時間で対象者の人となりを見極めることです。

中には、インターンシップや筆記試験など面接以外の方法で判断するケースもありますが、大抵の場合企業は1時間程度の口頭面接によって、将来一緒に働くことになるかもしれない仲間のポテンシャルを評価しなくてはいけません。

限られた時間の中で「ダイヤの原石」を見極めるよう、企業側はあらゆる質問に何らかの意図を隠してきます。特に企業側が見極めようとしてくるのは、主に以下の3要素です。

  • 仕事上の成果を残せるか(実務に必要なスキルはあるか、なければ学ぶ力があるか、語学力はあるか)
  • 企業文化に適しているか(周囲の輪を乱さないか、グループに打ち解けられるか)
  • 会社に長くいてくれるか(折角育ててもすぐに辞めないか、内定辞退しないか)

これらを、企業側は「あなたはずっと企業にいてくれますか?」という直截的な質問でもって確認するわけではなく、「将来ドイツに残ろうと思う理由は何ですか?」というような間接的な質問でもって本音を炙り出そうと試みます。

以下は、在独日系企業での面接を想定した際、聞かれることが多い質問項目です。

  • 雑談
  • 自己紹介
  • ドイツに来た理由
  • 過去の職歴と成果、実績
  • 語学力
  • 将来のキャリアプラン
  • 他に受けているところ
  • 趣味、雑談的要素
  • 面接、会社に対する質問事項等

以下に、これらの質問に隠された本音と受け答えのヒントを解説していきたいと思います。

1.雑談

大抵の場合、企業の面接は「雑談」から開始されます。いきなり面談を始めずに一度雑談を挟む理由は、面接者の緊張をほぐし100%の力で自己アピールをしてもらいたいという「アイスブレイク」になります。

雑談の内容としては「今日はどうやって来たの」「迷わずに来れましたか」といった、特に考えずに返答できるような当たり障りのない内容であることが多く、ここにそこまで注意したり必要以上に緊張する必要はありません。

2.自己紹介

2~3分の雑談が終わると、今度は自己紹介がスタートされます。履歴書に記載した内容ですので、すでに面接担当者は目を通しているケースが多いですが、ここではその要約を口頭で行う形です。

重要なのは、相手側に興味があるのは「職歴」、あるいはそれに関係のある「学歴上の専門」などだということです。例えば、過去のアルバイトやボランティアの経験が職歴に影響を及ぼしているのであればそれらにも簡単に触れておいて損はありませんが、全く関係のない話題全てについて触れる必要はありません。

一般的に2分~3分程度で自分の人となり、および職歴を相手に知ってもらえるように要約できるかがここでは問われてきます。

3.ドイツに来た理由

ドイツに来てドイツで現地就職したい理由というのは、在独企業での就職面接を想定する場合、ドイツ系企業・日系企業問わず、どこの企業でも触れられる質問になります。

上述の通り企業の目的は「長く企業に留まってくれる優秀な人材」を採用することですので、この質問を通じて、応募者がどれだけ真剣にドイツ就職を望み、ドイツに留まる意思があるのかを判断します。

もちろん、無理に取り繕ったり、理由を考える必要はありませんが「なんとなくドイツが好きなので来ました」という回答は避け、面接者を納得させられる理由を考える必要があります。

4.過去の職歴と成果、実績

これは、会社の期待するパフォーマンスを応募者が残せるかどうかを測る質問です。欧米企業の面接との違いは、日系企業の場合自分の成果をアピールしつつも、同時に周囲との和を重視する点を忘れてはいけないというところです。

職歴をアピールするために、前の会社での表彰、成果などはそれなりの説得力を持ちます。また、具体的にどのようにそれらの成果を達成したのか(プロセス)、それらを達成するために苦労した点、なども聞かれます。要するに、それらが偶然の産物なのか、新しい環境でも再現可能な方法なのかを見極めるためです。

中には、実際にその場でプレゼンをさせたりする会社もあります。

5.語学力

日本国内の転職との最大の相違点は、日常的に英語やドイツ語での業務が求められる環境である以上、語学力に対する評価ポイントが非常に高いウエイトを占めるという点です。

履歴書には、過去の語学試験のスコアを記載しますが、それに加え「留学経験」「英語やドイツ語でのビジネス経験」など実戦経験を聞かれたり、場合によってはその場で英語やドイツ語でのプレゼン、ドイツ人社員とのコミュニケーションが要求されることもあります。

6.将来のキャリアプラン

将来どのようなキャリアプランを描いているのかという質問は、企業に長く滞在してくれるかどうかの試金石です。

ここで重要なのは、面接者のキャリアプランと会社のキャリアプラントのミスマッチを防ぐことです。例えば、日系企業によっては現地採用者に多くの昇進機会を与えられない会社もありますし、逆にバリバリ働いて昇進のチャンスを勝ち取ってもらいたい、というところもあります。

ですので、ここの質問に対しては取り繕うことはお互いのデメリットを生みますので、正直に自分が将来思い描くキャリアプランを意見出来たほうが良いでしょう。

7.他に受けているところ

企業側としては、せっかく内定を出しても他社にとられるという状況を防ぎたい気持ちがあります。そのため、他社面接の進行状況などを気にしてきますが、ここで無理やり「どこも受けていません」と嘘をつくのは得策ではありません。

正直に、別に受けているところを伝え(企業名などについては伏せてもいいです)、いついつまでには内定が決まる、といった情報を共有しておくと、企業側もスケジュールが立てやすいです。

8.趣味、雑談的要素

休日何しているのか、趣味は何か、など、一見して会社の業務とは関係のない内容に触れられることもあります。

これらの質問を通じて企業側が把握したいのは、「オフでの人となり」「企業文化に馴染めるか」などといった部分です。在独であっても、日系企業である以上、上司や同僚と食事をする機会がゼロではありませんし、企業内の催し事も存在します。

そういったコミュニケーションの場への参加、周囲との和が保てるか、あるいは仕事ばかりでなくオフの楽しみ方を知っているか、といった要素もこういった質問を通じて計られます。

9.面接、会社に対する質問事項

大抵、面接の最後は「言い残したことはありませんか?」「質問はありませんか?」といった応募者による質問コーナーによって締めくくられます。

ここでは、応募者がどこまでポジションや企業に興味を持っているかを測る意図があり「何もありません」だとネガティブな印象にとらわれてしまうため、興味があることをアピールするために、いくつか質問は用意しておいたほうが良いでしょう。

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