ドイツの会社社会におけるクリスマス・年末年始休暇についての習慣

2020-01-08 | タグ:

キリスト教圏であるドイツでは、クリスマス・年末年始休暇の扱いが日本とは異なります。旅行者としてドイツを訪れるときは、年末年始多くのお店が閉まっている、という問題に出くわす方も少なくありません。

今回は、ビジネスシーンにおけるドイツのクリスマス・年末年始休暇の取り扱いについてまとめていきたいと思います。

ドイツのクリスマス・年末年始休暇

ドイツの社会において、12月~1月にかけてのクリスマス・年末年始の法定休暇の日数は、日本で思われているほどには多くはありません。

上述の写真の通り、12月25日、12月26日、1月1日は法で定められた国民の祝日ではありますが、キリスト教徒にとって重要な日である12月24日はおろか、日本では一般的に祝日となる12月31日も、祝日とは見なされていません。

ただし、これはあくまで法で定められている祝日であり、会社によっては、12月31日などを会社全体の祝日として取り扱っているところも少なくなく、個社個社の裁量に任されています。

実際にドイツ社会を見渡すと、有給などを使用して12月24日~1月2日まで1週間~2週間のクリスマス・年末年始休暇とする担当者が多く、法的には祝日には当たらないものの、多くのドイツ企業でこの期間は担当者とのコンタクトが取りづらい期間になります。

また工場などの場合でも、24日以降稼働を休止し、1週間近く機械・工場全体の休止期間に入ってしまうことが多く、実務レベルではこの期間のドイツ企業との仕事はあまり期待できません。

クリスマス・年末年始休暇で注意すること

こうした日独のクリスマス・年末年始休暇に関するとらえ方の違いが、ドイツでのビジネス、あるいはドイツ人を雇う際に日本側に様々なトラブルをもたらします。以下、トラブルを未然に防ぐため、それぞれの立場からどのような点に注意すればよいのかをまとめていきます。

労働者としての立場

ドイツ企業で働いており、かつドイツ企業や欧州企業などが顧客の場合、他のクライアントも同時期にクリスマス休暇に入るパターンが多いため、そこまで年末年始休暇に対してセンシティブになる必要はありません。

一方で、担当地区が欧州以外(アジア、アラブ諸国等)の場合、クリスマス休暇が無かったり、中国正月のように正月休みがずれこむ場合があるため、クライアントには先立ってクリスマス・年末年始休暇を取得する旨を説明しておく必要があります。

また、他地区から急な連絡があったとしても、ドイツ人の同僚が既に休みに入ってしまっていることが多く連絡がつかないので、自分一人で決定できない課題などがある場合は、クリスマス前に解決しておくことが重要です。

雇用主としての立場

上述の通り、ドイツの国として定められている祝日は12月25日、26日、1月1日の3日だけですが、実務的には、多くのドイツ人社員がこの時期に休日を取得し、1週間程度会社の機能が麻痺しやすい状態に陥ります。

また、12月24日や31日などを会社の休みにしたり、半休休暇を取得すれば丸一日休みになるように多少譲歩したりと、ドイツの会社自体がこの2つの特別な日に関してはある程度寛容に扱う節があるため、この辺もあまり日本式に対応すると、従業員の反発を買う恐れがあります。

ドイツ企業と折衝をする立場

12月24日以降ドイツの会社では多くの場合担当者が休暇に入ります。あるいは2019年のように、23日が月曜日で、24日が火曜、といった場合などは、21日(土)+22日(日)+23日(月)を組み合わせ、21日以降新年まで休暇に入ってしまう、というケースも少なくありません。

そのため、ドイツの企業と解決しなくてはいけない案件や、緊急の案件がある場合、クリスマス休暇前には片付けておくことが重要です。

一年の締めくくりとしての12月

多くのドイツ企業では、12月31日を決算の末日と定め、クリスマスのお祝いムードに包まれる一方で、どことなく期末に向けたバタバタとせわしない雰囲気が流れています。

上述の通りドイツでは1月2日から通常業務が開始されるため、仕事納めの際にはすでに1月に万端の体制でスタートを切れるよう、準備を整えておくドイツ人社員たちの姿を目にするでしょう。

そんな足早に過ぎていく12月の終わり、ドイツ文化に対する気配りとして、感謝の思いを込めて以下の2つの言葉を投げかけてあげられるとほっこりされることでしょう。些細なことですが、ドイツ人社員とのコミュニケーションを円滑にするうえで、重要な意味合いを持ちます。

Frohe Weihnachten (メリークリスマス) & Ein frohes neues Jahr (あけましておめでとう!)

昨年1年間ブログの閲覧ありがとうございました。本年も何卒よろしくお願いいたします。

Related Posts