ビジネスドイツ語での電話のかけ方・受け方 ~鉄板フレーズ集~

2020-04-14 | タグ:

外国語での電話応対というのは多くの方にとって鬼門です。特にビジネスシーンでは、相手が新規顧客である可能性もあり、対応ひとつで会社の評価を下げると言っても過言ではありません。

しかし、ドイツ語の電話のかけ方と受け方のパターンはある程度限られています。今回の記事では、電話応対のシーンで頻繁に使われる便利なフレーズを紹介します。正しい典型文を覚え、数をこなして習得していきましょう。

電話を受ける

電話を受ける

XXX GmbH, Yamamoto. Guten Tag.
(XXX社の山本と申します。こんにちは。)

XXX GmbH, Yamamoto. Hallo.
(XXX社の山本が承ります。こんにちは。)

微妙な違いですが、どちらを使っても全く違和感はありません。どちらかと言えば、やはりGuten Tagの方がフォーマルです。

名前を聞く

1stステップは名前を聞くところです。電話をかけた側が名乗るのはドイツでも常識ですが、もちろん例外はあります。または誰が電話をかけてきたか聞き取れなかった時に役立つフレーズを以下に紹介します。

Wie war der Name bitte?

(お名前は何でしたか?)

Könnten Sie mir bitte noch mal Ihnen Namen sagen?

(もう一度お名前を言って頂けますか?)

Könnten Sie mir Ihren Namen bitte buchstabieren?

(お名前のスペルを教えて頂けますか?)

Darf ich Sie noch (einmal) um Ihren Namen bitten?

(お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?)

日本語に直訳すると少し違和感のある文章もあるかもしれませんが、上述したドイツ語はビジネスの電話でも頻繁に使われます。最後の例は、電話の冒頭で名前を聞けず会話が終わろうとしてしまっている時、忘れずに名前を聞くことができる便利なフレーズです。

要件を聞く

Könnten Sie mir vielleicht sagen, worum es geht?

(どういったご用件がお伺いしてもよろしいでしょうか?)

Worum geht es denn, bitte.

(どういったご用件ですか?)

聞き返す

Könnten Sie das bitte noch einmal wiederholen?

(もう一度言って頂けませんか?)

Ich bin mir nicht ganz sicher, ob ich Sie richtig verstanden habe.

(きちんと理解できたか分からないのですが…。)

電話を取り次ぐ

Bitte sagen Sie mir, worum es genau geht, damit ich Sie richtig verbinden kann.
(担当者に取り次ぎますので、ご用件を具体的に教えて頂けますか。)

Ich notiere mir Ihren Anruf und informiere meine(n) Chef(in).
(お電話がありましたことを上司にお伝えしておきます。)

Der(Die) Chef(in) ist momentan nicht erreichbar. Wenn Sie mir Ihr Anliegen, Ihren Namen und
Ihre Telefonnummer geben, dann ruft Sie der(die) Chef(in) sobald wie möglich zurück.
(上司は只今取り込み中です。ご用件、お名前、お電話番号をお伺いできましたら、上司から出来るだけ早く折り返します。)

日本では、同じ会社の人間であれば役職ではなく名前を呼捨てしますが、ドイツでは役職で話しても問題ありません。

電話を取り次ぐ社員が不在の時

Tut mir Leid, Herr Müller ist
– nicht im Haus.
– dienstlich unterwegs.

(申し訳ありません。ミュラーは
– 不在です。
– 出張中です。)

Tut mir Leid, Frau Konrad ist
– in einer Besprechung
– morgen ab 9:00 Uhr wieder erreichbar.
– am 16.04 / am Dienstag wieder zurück.

(申し訳ありません。コンラッドは
– ミーティング中です。
– 明日の9時以降ならお電話可能です。
– 4月16日 / 火曜日に戻ります。)

上述したように日本では上司であっても「さん」や「様」は省きますが、ドイツの場合は「Herr/Frau」を付けます。また、同僚や上司が不在時に、「Er ist gerade beschäftigt(彼はいま取り込み中)」のような抽象的な表現より、「ミーティング中」などしっかりと理由を述べた方が対外的にはより丁寧でしょう。

Möchten Sie eine Nachricht hinterlassen?

(メッセージを残しますか?)

Kann ich ihm etwas ausrichten?

(何かお伝えできることはありますか?)

Kann Herr Müller Sie zurückrufen?

(ミュラーから折り返してもよろしいでしょうか?)

Können wir Sie zurückrufen?

(こちらから折り返してもよろしいでしょうか?)

Sie können Frau Konrad auf ihrem Handy erreichen. Die Handynummer ist…

(コンラッドは携帯の方ならつかまります。電話番号は…)

Ich gebe Ihnen seine Durchwahlnummer. Das ist die 489.

(直通の番号をお教えします。489)

電話をかける

名乗る

Guten Tag, hier spricht Taro Yamamoto.

(こんにちは、山本太郎と申します。)

Guten Tag, Taro Yamamoto hier.

(こんにちは、こちら山本太郎です。)

Guten Tag, mein Name ist Yamamoto von der Firma XXX.

(こんにちは、XXX社の山本と申します。)

要件を述べる

Ich rufe an wegen des Problems mit…

(…の問題の件でお電話しました。)

Es geht um…

(…の件なのですが。)

Wie steht es mit…?

(…はどのような状況でしょうか?)

取り次ぎを頼む

Ich würde gerne Herrn Müller sprechen.

(ミュラーさんとお話ししたいのですが。)

Könnten Sie mich mit Frau Müller verbinden?

(ミュラーさんに繋いで頂けますか?)

相手が不在の時

Wann ist Herr Müller wieder zu erreichen?

(いつであればミュラーさんとお話しできますか?)

Können Sie mir vielleicht seine Handynummer geben?

(彼の携帯の番号を教えて頂けないでしょうか?)

Ab wann ist er vorrausichtlich wieder erreichbar?

(何時以降であればお話し可能でしょうか?)

Könnten Sie ihm bitte etwas ausrichten?

(伝言をお願いしてもよろしいでしょうか?)

Kann ich vielleicht eine Nachricht hinterlassen?

(メッセージをお伝えしてもらえますか?)

Nein, danke. Das möchte ich ihr persönlich sagen.

(個人的に伝えたいので結構です。ありがとうございます。)

相手側が伝言するかを聞いてきたが、内容がセンシティブで直接伝えたい時に使えるフレーズです。

Sagen Sie ihm bitte, dass er zurückrufen soll?

(折り返しの電話をお願いできますか?)

折り返しの電話を頼むのはやや上からのお願いになってしまいますが、自分が顧客の立場であったり、部下へお願いする場合はこのフレーズを使っても問題ありません。

電話の終わり方

Danke für die Auskunft und auf Wiederhören.

(情報ありがとうございました。失礼します。)

Danke für Ihre Hilfe und auf Wiederhören.

(ご協力ありがとうございました。失礼します。)

Vielen Dank und auf Wiederhören.

(ありがとうございました。失礼します。)

「auf Wiederhören」は電話の時に使う別れの言葉で、「auf Wiedersehen」と意味は同じです。「さようなら」と訳されるケースが多いですが、電話のシーンでは「失礼します」と同じように使われます。

留守番電話にメッセージを残す(例文)

ドイツで、電話をかけてもなかなか繋がらない経験をされたことはありませんか? 以下に、ビジネスシーンと病院などのアポ取り用に例文を用意しましたので、参考にして下さい。

ビジネスシーン

Guten Tag, Herr Müller. Hier spricht Taro Yamamoto von der Firma XXX GmbH.
Ich müsste Sie dringend wegen … sprechen. Könnten Sie mich, wenn es möglich ist, noch heute kurz zurückrufen? Ich bin bis 18:00 Uhr im Büro unter der Nummer XXX erreichbar. Schöne Grüße.
「ミュラーさん、こんにちは。XXX社の山本です。…の件について急いでお話ししたかったのですが、可能であれば今日折り返しお電話頂けないでしょうか。18時まではオフィスにいます。番号はXXXです。宜しくお願い致します。」

病院の予約をしたいシーン

Guten Tag, mein Name ist Yamamoto. Ich rufe an weil ich gerne einen Termin machen möchte. Meine Telefonnummer ist die xxx. Vielen Dank und auf Wiederhören.“
「こんにちは、山本と申します。予約を取りたくお電話しました。私の番号はXXXです。宜しくお願い致します」

押さえておきたい鉄板フレーズ集

Der Empfang (das Signal) ist sehr schlecht. Ich kann Sie kaum verstehen.
(電波がとても悪く、ほとんど聞こえません。)

Irgendwie war der Empfang (das Signal) weg. Könnten Sie noch einmal wiederholen was Sie nach “…” gesagt haben?
(なぜか電波が途切れてしまいました。…の後に何と仰いましたか?)

Entschuldigen Sie, ich habe gleich einen Termin. Kann ich Sie später zurückrufen?
(すみません、これから予定がありまして、後でかけ直してもいいですか?)

Da haben wir uns, glaube ich, missverstanden.
(もしかしたら、そこをお互い勘違いしているのかもしれません。)

Ich muss das vorher mit Herrn Koch absprechen (mit meinem Chef klären), und dann würde ich mich wieder bei Ihnen melden.
(コッホに(上司に)一度確認し、もう一度ご連絡します。)

Könnten Sie mich bitte im Laufe des Tages zurückrufen?
(今日中に折り返しお電話頂けますか?)

どの項目も、日本語へ直訳すると少し違和感を覚えてしまいますが、今回紹介したドイツ語は日常で使われるナチュラルな文章です。当然、全てビジネスシーンでも活用できます。

日本語での電話の会話を単純にドイツ語へ直そうとすると、言語のルーツや文化が異なるので上手く翻訳できないものが非常に多いです。ドイツでよく使われるフレーズを積極的に使用し、ドイツらしい表現や会話に慣れていくのがスムーズな電話応対を習得する近道です。

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